【ポケモンSV ダブルバトル レギュE】【シーズン11 最終 29位 レート2016】手動晴れ+おいかぜ構築
はじめに
ポケモンSVランクバトルシーズン11お疲れさまでした。この度,最終29位,最終レート2016を記録することができました。ポケモンは長らくプレイしていますが,初めてのレート2000達成ということで,記念に構築記事を残したいと思います。タイトルにもあるとおり,おいかぜ構築になります。もしよろしければお読みいただけますと幸いです。
レンタルパーティを公開します。よろしければ使ってみてください。
レギュレーションE期間中は公開しておく予定です。
レギュレーションFに移行したため,レンタルパーティの公開を取りやめました。
コンセプト
構築の経緯
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「まもる」を無視してくるウーラオスに不利なポケモンは動きづらいため,対面したときに困らないポケモンで構築を組みたいと考えました。
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そこで軸となるアタッカーはウーラオスより早いポケモンとし,「おいかぜ」でウーラオスの上をとること,「にほんばれ」で水ウーラオスの弱体化を図ることが有効と考えました。起動役に化身トルネロス,アタッカー役にハバタクカミ,炎オーガポンを採用することとしました。
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また,「おいかぜ」ターンを枯らしてくる「まもる」に対して,それを無視できるウーラオスも必須だと考えました。今回は「晴れ」で戦うため悪ウーラオスを採用することとします。
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上述の4体では,せっかく上げたすばやさを先制技で無視されたり,トリックルームを返されると弱いので,そこに抗えるポケモンとしてリキキリンを選択しました。
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ここまでの5体で,トリックルームにはまだ分が悪いこと,テツノカイナやヒードラン,水オーガポン等の高耐久,高火力のスタン構築に力負けすることが多かったので,それを解決できるポケモンとしてモロバレルがはまり,構築が完成しました。
個体紹介
化身トルネロス
特性:いたずらごころ
性格:ずぶとい
持ち物:メンタルハーブ
テラス:はがね
実数値:186(252)-108-134(252+)-145-101(4)-131 ※A実数値最低
技:こがらしあらし / おいかぜ / にほんばれ / こわいかお
「おいかぜ」と「にほんばれ」で場を整えるサポート役です。
化身トルネロス+水ウーラオスと対面したとき,下から「にほんばれ」を使いたいのでSは無振りにしています。それだと相手の化身トルネロスに「ちょうはつ」されると弱いので,そこをケアできる「メンタルハーブ」を持たせています。
攻撃技はエアスラッシュにしたところで命中は不安なこと,相手の「雨」にただ乗りできる場面があることから「こがらしあらし」としました。
最後の技「こわいかお」は,おいかぜミラーで有用に働くほか,おいかぜの対策をトリックルームに任せている中速~高速構築相手に刺さるメタとして非常に優秀でした。
HBに全振りしたことで場持ちが良くなり,場を整える役割は全うしてくれました。
テラスタイプは,パオジアンのつららおとしやハバタクカミのマジカルシャイン,バンギラスやヒスイウインディのいわなだれを耐えて,サポートを続けたい時に有用な「はがね」としています。
~耐久目安~
・A特化カイリューのこだわりハチマキテラスしんそく(わざわいのつるぎ乗せ)を1耐え(138-163ダメージ)
・ようきA252パオジアンのつららおとしを耐える確率が56.2%
・A特化テツノカイナのワイルドボルトを耐える確率が75%
ハバタクカミ
特性:こだいかっせい
性格:ひかえめ
持ち物:こだわりメガネ
テラス:ほのお
実数値:132(12)-54-104(228)-180(68+)-156(4)-180(196) ※A実数値最低
技:ムーンフォース / シャドーボール / マジカルシャイン / パワージェム
メインアタッカーその1。
「おいかぜ」,「晴れ」ターン継続中に大きな負荷をかけられるように,持ち物は「こだわりメガネ」としています。まもるがないため,縛りを解除できる「ほのお」テラスとしています。Sは最速トルネロス抜きで,特性でC↑するためC=Sとしています。
一番撃ちたい技は「マジカルシャイン」ですが,技選択の自由度がないため,状況を見極めないといけません。具体的に考えていた例を以下に記します。
・化身トルネロスと対面しているとき
基本的に化身トルネロスにテラスタルされることはないので,マジカルシャインでおしていく。大体の化身トルネロスはマジカルシャイン2発でまとまる。
ただし,隣が炎オーガポン,ヒスイウインディの場合はパワージェムでワンパンできる可能性があるので,そちらにパワージェム。
・テツノカイナと対面しているとき
テツノカイナがテラスタルでフェアリーを半減してくるリスクを考える。
テツノカイナの隣が,ヒードランやモロバレルなどのフェアリー半減の場合は欲張らずにシャドーボールを選択。
・水オーガポンと対面しているとき
水オーガポンのテラスタルD上昇でマジカルシャインではパワー不足になるので,隣が柔らかいポケモンでないならムーンフォースを選択。
~火力,耐久目安~
・「晴れ」下でD252チョッキテツノカイナをムーンフォースで50%の乱1
・ようきA252パオジアンのつららおとしを1耐え(106-126ダメージ)
・おくびょうC252ハバタクカミのシャドーボールを最高乱数以外耐え
炎オーガポン
特性:かたやぶり → おもかげやどし
性格:ようき
持ち物:かまどのめん
テラス:ほのお
実数値:155-172(252)-105(4)-*-116-178(252+)
技:ツタこんぼう / ウッドホーン / じだんだ / ニードルガード
メインアタッカーその2。
「晴れ」下でテラスタルをのせた「ツタこんぼう」の威力は癖になります。
ミラーが多発するため最速として,「晴れ」,「おいかぜ」の限りあるターン内で負荷をかける必要があるためAにも全振りしています。
草技は「ウッドホーン」にしていますが,回復が重宝する場面が多く,火力不足は感じませんでした。
「ツタこんぼう」と「ウッドホーン」だけだとヒードランやヒスイウインディが非常に苦しいので「じだんだ」を採用しています。ほのお半減までなら「晴れ」と「テラスタル」と「ツタこんぼう」で何とかなります。
~火力目安~
・晴れ+テラスタルA+1「ツタこんぼう」でB4テツノカイナを確1(118.7~139.7%)
・晴れ+テラスタルA+1「ツタこんぼう」でH4B28トドロクツキ確1(101.6~119.8%)
(特性でS上昇するためにAを少し削っているトドロクツキを想定)
・A±0「じだんだ」でH252ヒスイウインディを確1(116.8~138.6%)
・A±0「じだんだ」でH252ヒードランを68.8%の乱1
悪ウーラオス
特性:ふかしのこぶし
性格:ようき
持ち物:きあいのタスキ
テラス:あく
実数値:175-182(252)-121(4)-*-80-163(252+)
技:あんこくきょうだ / インファイト / ふいうち / みきり
メインアタッカーその3。
「おいかぜ」ターンを無駄にしないために,まもるを無視できるウーラオスは入れない理由がないと思い採用しました。
オーガポン同様ミラーが多発するので最速A全振りとし,対面性能を引き上げる「きあいのタスキ」を持たせています。
テラスタイプを「あく」にすることで大体のハバタクカミを「あんこくきょうだ」でワンパンできます。
リキキリン
特性:テイルアーマー
性格:ひかえめ
持ち物:ゴツゴツメット
テラス:フェアリー
実数値:196(4)-85-99(68)-178(252+)-91(4)-103(180) ※A実数値最低
技:サイコキネシス / マジカルシャイン / てだすけ / トリックルーム
対パオジアンカイリューに重きを置いて採用しました。他にもドドゲザンやゴリランダーなど先制技が多い構築には選出していました。
「おいかぜ」下で最速パオジアンまで抜けるようにしたことで,最低限味方と足並みをそろえて攻めていけます。残りの努力値は火力優先でCに振り切り,残りは仮想敵が先制技使いであることからBに厚めに振り分けました。
トリックルームの対策として「ふういん」を持たせていたこともあるのですが,トリル使いからは読まれやすいので,味方の火力補助のできる「てだすけ」としました。
攻撃技は,テツノカイナ,モロバレルへの打点となる「サイコキネシス」,パオジアン,カイリューへの打点となる「マジカルシャイン」としています。
テラスタイプを「フェアリー」とすることで,特性と合わせてカイリューの動きを大きく制限できます。
持ち物は当初「オボンのみ」でしたが,有効に働く場面が少なかったので,「ゴツゴツメット」としました。カイリューは基本的にリキキリンに触れないといけないので,正解だったと思います。
~火力の目安~
・D252チョッキテツノカイナに,サイコキネシスが44.5~53.2%入る(28.5%の乱2)
・無振悪ウーラオスをダブルダメージのマジカルシャインで確1(116.5~137.1%)
モロバレル
特性:さいせいりょく
性格:なまいき
持ち物:オボンのみ
テラス:みず
実数値:220(244)-90-112(172)-105-123(92+)-31 ※A個体値0,S実数値最低
技:くさむすび / かふんだんご / キノコのほうし / いかりのこな
対トリックルーム構築,対おいかぜの無いスタン構築要員として採用しました。
テラスタイプはほのおを半減できることが絶対条件で,霊獣ランドロスを前にテラスタルしたいこともあるため,じめん,いわが弱点にならない「みず」としました。
技について,まもる不採用で「くさむすび」を入れていますが,これが無いと原種ガチグマに無力であるためです。この構築ではモロバレル自身がまもるより,「いかりのこな」や「キノコのほうし」,「かふんだんご」を駆使して味方をまもる係なので問題ありませんでした。
~火力,耐久目安~
・D252原種ガチグマを「くさむすび」で確2(53.6~64.3%)
・テラスタルすることで,C特化コータスの晴れ+こだわりメガネ+テラスタルふんかをオボンのみ込みで2耐え(115-136ダメージ)
選出
①先発:化身トルネロス+ハバタクカミ
後発:炎オーガポン+悪ウーラオス>リキキリン
対化身トルネロスミラー,対スタン構築(おいかぜ要員がいる),対パオジアンカイリュー用の選出。
ねこだましが無効で,いかくの影響を受けないハバタクカミを先発に置くことが多かったです(この構築はサイクルを回さないので,いかく解除の手番を取りたくないため)。
基本的に後発には炎オーガポン,悪ウーラオスが最もパワーが出ますが,パオジアンカイリューがいる場合は,どちらかを抜いてリキキリンを連れていきます。リキキリンを連れていく場合に炎オーガポンと悪ウーラオスのどちらを選ぶかですが,相手構築にヒードランがいる場合は,炎オーガポンを連れていくこととしていました。ヒードランのテラスフェアリーまで考えると炎オーガポンのほうが打点が高いからです。
先発で化身トルネロス+水ウーラオスと対面したときは,「にほんばれ」,「マジカルシャイン」からスタートします。これにより,「おいかぜ」のターンずらし,「すいりゅうれんだ」の威力低下につながり,かなり有利に盤面を展開できます。
この構築はサイクルが得意ではないので交代することは少ないですが,ハバタクカミのマジカルシャインで両縛りできている状態など,交代で盤面を有利にできる状況はないか意識しておくことが大事です。
②先発:ハバタクカミor悪ウーラオスor炎オーガポン
対スタン構築(おいかぜ要員がいない)用の選出。
スタン構築のテツノカイナやヒードラン,水オーガポンなどの高火力高耐久のポケモン相手には「おいかぜ」が有効に働かず,化身トルネロスの貢献度が低くなってしまうのでモロバレルで対応します。後出し能力の高いモロバレルは後発に置くことが多かったです。モロバレル自身は先発でも十分活躍できますが,炎オーガポンと悪ウーラオスは後発から受け出し,という動きに適さないのでこのような配置が基本と考えていました。
③先発:ハバタクカミor悪ウーラオスor炎オーガポン>リキキリン
対トリックルーム構築(グレンアルマのじゃくてんほけんの可能性がある構築除く)用の選出。
先発に火力のある2体を並べて数的有利を取りに行きます。ねこだましを無視できるハバタクカミ,まもるを無視できる悪ウーラオスを先発に置くことが多かったです。相手の初動がねこだまし+トリックルームだと予想でき,「てだすけ」を乗せた攻撃で起動役を倒せると判断したときはリキキリンを先発に置きます。
モロバレルは後発に置いておき,トリックルームが決まった展開に備えます。
後発:モロバレル+炎オーガポン
対じゃくてんほけんグレンアルマ用の選出。
初手でグレンアルマに「こわいかお」と「あんこくきょうだ」を集中し,コンボを阻止します。それでも今度はトリックルームで攻めてくるので,モロバレルでこれに備えます。4体目は「ニードルガード」のある炎オーガポンを連れていきます。
後発:モロバレル+ハバタクカミ
対ヘイラッシャ用の選出。
合体する・しないにかかわらず,まもる択を拒否したいので悪ウーラオスから入ります。シャリタツがいる場合は,合体に備えて化身トルネロスを,いない場合はパワーの高い炎オーガポンを選出します。キラフロルがいても,モロバレルでどくびしを回収できるので物理技で倒しに行けます。
合体ヘイラッシャに対しての戦い方は,化身トルネロスが「おいかぜ」で相手の上を取り,「にほんばれ」でウェーブタックルの火力をそぐと同時にハバタクカミの火力を上げてサポートし,ハバタクカミの「ムーンフォース」,ウーラオスの「あんこくきょうだ」とメインの打点として戦います。モロバレルも対ヘイラッシャ性能が高いので頼りになります。
注意するポケモン
〇おいかぜミラーのタスキパオジアン
こちらのポケモンが何かしらの被害を受けるので慎重に立ち回る必要があります。
〇ほのおテラステツノカイナ
ハバタクカミの「ムーンフォース」,オーガポンの「ツタこんぼう」のとおりが悪くなるので,相手にテラス権が残っているうちは要警戒です。
〇トリックルーム下のブリムオン
特性マジックミラーにより,モロバレルの妨害が機能しないので苦戦します。トリックルームをさせない,早めに数的有利をとることを心がけましょう。
最後に
レギュレーションEで結果が残せてよかったです。ここまでお読みいただきありがとうございました。